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選挙戦

大学生の時に、選挙戦を手伝った時がある。手伝いといっても選挙のポスターを張ったり、宣伝カーを運転したりとよくあるアルバイトだが、大いに私の中では記憶に残ることがある。今でも忘れられない悔しい思いだ。
 この選挙は衆議院選挙で、今回初めて立候補した新人を応援していた。この人を応援することになる、経緯も長い話になるのだが簡単に言うと、そのころ私が代表でダンス・パーティーなるものを毎月飽きもせずにやっていたのだが、その時にある人の紹介でこの新人立候補者を知り、何度かその場で協賛というかたちで資金面で援助していただいた事もあってからのつき合いになる。 それからは、同じ自民党の誰々を助けにいくぞ!とのことでその人の選挙区まで6時間かけてバンで乗り込み、ポスター片手に家を一件一件挨拶に回ったり、駅前の演説の人の整理をしたりとなにかともちろんバイト代はでたが、手伝うようになった。参加したことのある人なら分かると思うが、考えるとバカみたいだが、当の本人とその近辺の訳の解らぬおじさんたちは、それはもう必死である。当選すればなにかしらのおめぐみをもらえると、お祭りのようにみんなハイである。それにのせられて私も必死に走り回った。
 問題はその新人候補者(確か28才かそこらのまだやんちゃさの残る人だった)の衆議院選挙活動の時である。とにかく若さを売りにしていたので、大学生を選挙に巻き込もうとの作戦で、私たちサークルのメンバー約30人にアルバイト募集の声をかけさせ、毎日最低50人を小倉の街中心に選挙パレードをさせることになった。期間は2週間。とにかく急いで声をかけ、1週間で100人くらいの希望者が集まり、その新人候補者・秘書・私とこの話の仕掛人Aはみんなの前で、選挙までの私たちの意気込みを話し、次の日からのスタートとなる。
 この集会の後、大学生の殆どは定期のアルバイトと学校の授業があるので、毎日50人以上になるように日々のスケジュールを作ることになる。なかなか50人に達する日が少なく、いろいろお願いするが、そうはうまくいかず少ない日は10人しかいないときもあったが、とにかくもう集めている暇がないので発進することにした。
 みんなで「お騒がせしてすみません。ーーーーをお願いします」と大声で叫び、旗を振り、ポスターを高々と掲げ、要はストライキ運動みたいな感じで町中を練り歩いた。途中自転車部隊も構成され、さらに活動範囲を広げ、かなりの宣伝効果はあったと思われる。夜は事務所でみんなで夕食をとったり、テレビを見たりと合宿みたいで結構私たちも楽しんでいた。そういう日々が2週間続き、選挙当日。
 みんなで事務所で、テレビを前に結果を待つ。自分が立候補したわけではないのに、周りの空気が張りつめていて、緊張しました。結果は落選で、「ま、新人が一回で当選できるはずはないよな。」とみんなで話しながら、各自帰宅する。が、その翌日アルバイト代をまだもらってないという人が何人も出てきて、その時にお金を管理させていた女の子に電話で聞くが、仕掛人Aからもらった金額では足りなかったから支払いができない、とのこと。仕掛人Aの携帯に連絡をいれるが留守電で、話ができない。しょうがなく自腹をきることになるが、おかしな話である。もともとこの話は、うちとしても人を集めて管理することになるのだから、サークルにある程度の金額が入ることになっていたので、余ることはあっても足りないはずはないのである。「騙された!」すぐに仕掛人Aに連絡をとろうとしたが、相変わらず通じない。新人候補者は正確にその金額を仕掛人Aに渡している。その人の何やってるのかわからない事務所にいっても、そこの社員は、どこにいるのか知らないのいってんばり。選挙資金から流れてきたお金のため、公にできないし、しょうがないの泣き寝入り、しまいにはその仲良くしてた新人候補者までに私が疑われるはめに、最悪だった。
 とにかくお金の始末はつけ、その場をしのいだが、なんせ腹が立ってしょうがない。友達と毎日飲み続け、愚痴をいい、暴れて、小倉の町中を流れている「紫川」に飛び込んだり荒れた。が、そのうち気分も収まり、普通の生活を送るようになるが、ひょこっとあのいまいましい仕掛人Aが私のポケット・ベルを鳴らしているではないか。いそいで連絡をとると、何もなかったかのように話をするめるので追求すると、お金はきちんとうちのサークルの経理の子に払ったとのこと。結局、銀行口座とかを利用してなく、現金での受け渡しでやってたのでわからずじまいで終わってしまった。
 それにしても、今思い出しても腹立つおやじ=仕掛人A。この人も初めうさんくさい人だな、と思ったのだが、サークルを起こして金銭的に困っていたのと、なにかといろんな人を紹介してくれるのでとことん利用してやろう、と考えていたのである。が、しょせん大学生の私はこのおやじに利用されてしまったのだ。口ひげをはやし、なにかとすぐ以前はボクサーだったと話し出す仕掛人A。確かにこの世は、だます人とだまされる人で成り立っている。だました方が勝ちかもしれない。だけど、私はそうゆう世界にはあまり顔をつっこみたくない、できる限り。