オール・オア・ナッシング|パラオダイバーズネット

パラオダイバーズネット >  コラム  > オール・オア・ナッシング

大きな地図で見る


**現在の為替レート

コラム

カテゴリー&サイト内検索気になるワードはここからチェック!


マーメルダイバーズ
    
CONTACT BY ENGLISH
MAML DIVERS
pdn@mamldivers.com
TEL:(680)488-8029
FAX:(680)488-8710
日本語で問い合わせ
DCDトラベル
TEL:0944-75-8501
FAX:0944-75-8502
docodemodoortravel@
ybb.ne.jp

オール・オア・ナッシング

1994年証券会社を退社してからもう5年、ひたすら毎日海に出る生活。一見華やかに見えるダイビング業界。しかし、5年間も毎日潜っていれば海の中への感動も少なくなってくる。「もちろん仕事と思っていますから、ゲストのように毎日ははしゃげないですが、その中でいかに自分のテンションを保っていくかが大切」とマーメルダイバーズ代表の馬場高志。日々のダイビングの中で何を考えているのか?
ペリリュー島にダイブショップを始めたのは、何故ですか?「ペリリューのポイントはすごいです。季節によって群れる魚が全く違うし、潮の流れも微妙。ガイド泣かせな海が、やりがいを持たせてくれます」
ペリリュー島は、潮の流れが早いと一般に思われているようですが?「潮の強さは、特別早いわけではありません。地図で見ればわかるように、ブルーコーナーとペリリューコーナーの潮流は同じです。ですから、流れがきついときもありますし、全くないときもあります」それでは、違いは何ですか?「違いはブルーコーナーの方が、地形として潜りやすい。棚の先端が18メートルなので、大物待ちがしやすいのに比べて、ペリリューコーナーは22mと地と深めです。」通常20メートルでは、15分ほどしかステイできない。だがそれが18mになると30分まではその水深にいれる。その安定したダイビングがゲストを安心させゆっくり魚を見る余裕を持たせる。
「あとブイの設置がペリリューが出来てないことがあって、エントリー時に流れが強いとロープを持って集合地点に行くってのが出来ない。かといってアンカーを打てば珊瑚を壊します」初心者は何か目標がないと潜行するのに不安になる。その時、ほっとさせてくれるのがブイから棚につながっているロープ。それがあるのとないとでは、安心度が違う。「これはペリリュー州に要望しています、ですが、なかなか州の議会を動かしているのが老人ばかりでなかなか理解してくれません」田舎でのんびりな島民を納得させるのには、難しい様子。その中でもできることを少しずつトライしていく馬場高志。
ペリリューのメジャーダイブスポットである、ペリリューエクスプレス。名前のように、ガンガンドリフトのようだが、実際はどうなのだろう?「ペリリューエクスプレスは、流れが強いというよりも、ずーーと流されるといった表現があってます。ほとんどフィンキックすることなく、魚と地形が変っていく、最高ですよ」ポイントによっては、潮に反対に泳いだり、目標ポイントまでひたすらフィンキックなんてダイビングもある。それに比べるとなんと贅沢なダイビングか。「でも、もちろん流れのない時は、通常のダイビングですよ」自然の中での散歩は、私たちが考えているよりも、もっと気まぐれなようだ。「小潮のときなんか20分たらずで、流れている方向が全く逆になってしまう」それを水面と水中観察で判断して、ポイント決定とエントリーサイドの決定をしないといけない。経験と勘がなっせるわざのよう。
ペリリューは当たり外れの大きいスポットとも言われている。それに対してはどう思われますか?「確かにブルーコーナーのように、ギンガメとバラクーダが必ず見れるなんてことはありません。ペリリューにもロウニンアジの群が住み着いてはいますが、流れのないときには、棚よりずーと下に潜んでいるので見ることができません。特に、3mほどのタマカイと呼ばれているハタなんて、いっつもいるけど、すぐに海底深く潜ってしまう。ナポレオンなんかも餌付けされてないし、ペリリュー島のスピアの漁師から逃れるように、ダイバーからも逃げてしまう」そのかわり、ペイリューコーナーで見れるものには、限りがない。ジンベエザメが通ることもあるし、冬場はカジキの群をよく見かける。カスミアジの1000ほどの群がいたり、イレズミフエダイが春と秋に大群をつくったりと、5年も潜っていても飽きさせない海がそこにはある。その当たりが大きい分、外れも多いもよう。「オール オア ナッシングってお客さんにはよく冗談でブリーフィングします」そうすると余計にわくわくしてくるダイバーもいるとのこと。
とにかく自分が一番ダイビングを楽しんでいたい、だからペリリュー島をベースにすることに決めたのは、はたして今後彼にどのように影響を与えるのか。そのうちに、ペリリューにも飽きてしまうのではないか?「それは、今後あるかもしれませんね、でも、もっといろんな意味で毎日が勉強です。特に接客業なんて終わりのない場所ですから」ペリリュー島には、今のところレストランがないために、朝食と夕食のサービスも行っているとのこと。だから夜中までお客さんたちと飲んだり、カード遊びしてることが多い。だから毎日が充実している反面、プライベートがあまりなさそうに見える。「それには慣れてきました、慣れて苦痛にならなくなれば、なんともないです」
これからの夢は何ですか?「今のところは、宿泊施設を持つことが夢です。なるべくゲストの移動を楽にして、ゆっくりとしてもらえる時間を増やしたいです。それから後は、そうですね、ここ5年間はダイビングのことばっかりでしたから、他のこともやってみたいとは思います」常に前向きに前進している様子。これからに期待するパラオを代表するガイド兼ダイビングサービスの経営者だ。


---*馬場高志氏はパラオダイバーズネットの中で、エッセイを連載しています。--