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マンタが見たい
パラオに来て、ダイビングに出かけるときに、ゲストが思っていることランキング。1、ブルーコーナーを潜りたい。2、マンタが見たい。ほとんどのダイバーが思い浮かべる希望、それに答えれるようにガイドは日々みんなの日程と海況とスキルを考慮にいれて考える。
それじゃ、マンタを見るにはどうするのか?そりゃジャーマンチャネルに潜るか、コロールから北のユーカクチャネルに行くしかない。後者のポイントは残念ながら、あんましショップが連れて行ってくれない。理由は結構遠いのと、それ以外にパッとしたスポットがないので、その日は通常そのポイントを2回潜ることになる。それも、マンタが出ればいいが、出ないとそれ以外に魚が少ないためにまさしくマンタオンリー。6-8人ほどのグループのゲストか、もしくはゲスト同士が意気投合してマンタオンリーを狙うならまだしも、なかなかそんなにみんなの意見が合致しない。とすればジャーマンチャネルでマンタを狙うのがベスト。パラオの超人気スポットのジャーマンチャネル。そのあまりにもの人気のために、最近ではダイバーで混雑してしまい、そのマンタがあまりクリーニングステーションに出現しなくなってきています。それじゃ、どうするのか?それはガイドの努力と勘にかかっているのです。どうゆうことでしょう?
通常マンタはジャーマンチャネルという水路の外側の砂地にどっかりとある岩場に身体をクリーニングに現れる。大きな身体を持つ分、寄生虫がエラの周辺や口の周りにたっくさん。それはマンタにとっても気持悪いようで、それをすっきり食べてくれるチョウチョウウオ、ホンソメワケベラたちがその岩場に定住している。
最近はダイバーのマナーも多少よくなってので、マンタをつかんだりする人はほとんどいませんが、写真をなるべく近くで撮ろうとどうしても急接近しようとします。それがマンタにはストレスになってしまい、ゆっくりクリーニングしようにもダイバーが寄ってくるために、クリーニングステーションに来てもすぐに逃げてしまう。マンタにとってはいい迷惑だし、ダイバーにとっても悲しいこと。
この変の事情は半分しょうがないかなーーと思ったりもします。写真映りをよくするには、なるべく近づくしかない。ダイビング業界自体も写真を撮ることをかなりダイバーに売り込んでいるため、現在フォトダイバーはダイバーの半分を占めるよになってきている。最近の技術のの進歩で、デジカメとニーズが変化し、デジタルビデオの小型化が実現して益々、簡単に水中映像や写真を記憶に残せるようになってきている。冷たい日本の海で日々練習を重ね、パラオの海でその成果を残そうと少しくらい近づくのを非難するのはあまりきびしいかもしれない、そう思ったりもします。でも、それはガイドがきちんとブリーフィングをすることで未然に防ぐこともできないではない。マンタは追いかけなければゆっくりとマンタ根の上をぐるぐると旋回してくれます。クリーニング体制に入ってしまえば、マンタは周りのダイバーのことがあまり気にならなくなってしまう、そのタイミングが大切です。そうすれば少し近寄っても大丈夫、そのがまんが最高のマンタの舞いを実現させてくれるのです。
それとマンタは頭上に何かいることをすごくいやがります。マンタを上からと撮影しようとすれば、マンタはささーーと泳いで逃げようとします。つまり、マンタを待つときには、砂地にへばって待つ、これがベストです。なるべくマンタと同等かそれよりも深い場所からマンタを観察するようにしましょう。絶対にやってはいけないのが、クリーニングステーションという岩場に近づけないこと。クリーニングステーションで掃除してもらえるのは、一人だけです。そこに大きな身体を持つダイバーがいれば、マンタは「あーー先客がいるんだ」と思い、どっかに行ってしまいます。少なくとも10mはマンタ根から距離を置いて、着底状態でマンタを待ちましょう。
ゴールデンウィークやお正月やJALの直行便が飛ぶ時期は、ダイバーがかなりパラオを訪れるので、ジャーマンチャネルなんか泡だらけです、そうなったらマンタもクリーニングに行きたくても恥ずかしがってなかなか浅場に登場してくれない。マンタが見れてもたまたま通りかかったマンタしか見れない。それじゃ、雑誌と全然違うじゃないかーーということになってしまう。
さあー、ずばりどうすればいいのか?まず、休みが比較的取りやすい人は、ずばり10月後半から12月までの時期にパラオに来る。この時期はマンタの遭遇確率がぐんと上がる時期で、しかもクリーニングマンタだけでなく、捕食マンタなんて超珍しい光景を見れることができる。それは、この時期の満ち潮時に見れる光景で、外洋の深海に発生したたっくさんのプランクトンたちが、満ち潮に乗ってジャーマンチャネルから内海に流されてきます。そのプランクトンの塊をマンタは狙って、捕食に来るのです。マンタは大きい体のわりにおとなしい生物で、身体の前方にある大きな口をぽっかり開けながら泳ぐことで、プランクトンを摂取します。このタイミングというのは、まだはっきり解明はされていないのですが、マンタにはわかる様子で、近辺を縄張りにしているマンタが集まってきます。通常3-4枚、多いときで10枚以上のマンタが一箇所で、連凧のように行列を作り、縦に大きく旋回します。その行動を始めるとマンタは、周りのことがあまり気にならなくなるみたいで、どんなにダイバーが近くにいようとも、プランクトンを捕食するので一生懸命です。もう、ダイビング終って水面に上がるとみんなもうその感動を抑えきれなくて「わいわいがやがや」とガイドも嬉しい瞬間です。
それもさらにベストなのが早朝や夕方です。海に潜っているときに、みなさんも感じることと思うのですが、船のエンジンの音というのは、海中ではすごい騒音です。その音に、魚はおどろき、水底に向かって逃げようとします。マンタももちろん音は嫌いなようで、ボートがダイブスポットに多数行き来していると、近寄ってくれません。つまり、ダイバーがいない、早朝か夕方が狙い目になります。その目的の元に、クルーザーや離島のダイブショップは、時間をずらしたダイビングをゲストに勧めます。そうすればほぼ100%でマンタが見れます。
休みが取れるのが、この時期でなくても、こうゆう時間をずらしたダイビングを提案すればもっともっと確率は上がってきます。
干満の時間帯では、いつごろが確率高いのか?その疑問に関しては、いままでいろんなガイドさんたちが、経験にもとづいて、満ち潮がよい、だの、下げ止りが良い、だのと言ってましたが、私は個人的には、あまり関係ないように思えます。マンタは気まぐれで内海に渡ろうとしますし、身体の掃除に来ているようです。つまり、捕食マンタはもちろん満ち潮時にしか見れませんが、クリーニングマンタは下げ潮でも満ち潮でも関係ないと思います。
そうゆうことを考慮して、つまりガイドさんに相談して、ジャーマンチャネルに連れて行ってもらえば、ぐーーんとマンタが乱舞してるのを見れるに違いありません。そうすれば、写真やビデオのなかにでっかいマンタがどうどうと映り、日本に帰ってもみんなの羨望を受けるに違いありません。それでは、みなさん、がんばってくださいね。
文●馬場高志(マーメルダイバーズ)
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