事故ファイル
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急浮上
パラオでダイビングガイドしていたインストラクターです。その日は8人ほどのダイバーを連れて、ブルーコーナーに行きました。流れも下げに程よく入っていて、ゲストの盛り上がりも最高、透明度も30オーバー、いいコンディションでした。
下げのブイからエントリーして、左壁で流してサメたちが出てくると、いわゆる棚待ちと呼ばれる、リーフの上に捕まって大物たちを観測する体勢に入ります。ま、ゲストみんなも普通に棚に捕まってくれて、周りはギンガメアジの群れやサメの群れなど、パラオの大物たちが集まっています。10分ほど棚待ちしてから、バラクーダの群れでも見に行こうとしたときに、ゲストの一人がかなりパニック状態でレギレーターをはずしているじゃないですか!!慌てて私は大フィンキックで近づきゲストのレギをくわえさせようとするも、嫌がられて拒否されました。その間もゲストは急浮上中、私のオクトパスを加えさせるとやっと落ち着き、でもすでに水面下3m。15mからの急浮上でした。
船に上がってゲストのダイビング器材を確認すると、タンクのバルブがほとんど閉まっている。つまり、エントリーする前に、タンクバルブをフルに閉めて、半回転だけ開いた様子。少しだけ空いたバルブは、タンクの中身が満タンで気圧が高い時には、空気がでてきたが、水中の水圧が高いうえ、空気を吸ってタンクの空気圧が減ってしまったために、急にレギュレーターに空気が来なくなったわけでした。
みなさん、これは実はよく耳にするよくある話です。エントリー前のバルブチェックとウエイトとフィン。これ、ほんとよく忘れる人が多いので、気をつけましょう。特に初日ですよ。
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