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ケーブ・ダイブの怖さ

 いやー久々にパラオに戻って新しいガイドくんたちに、ガイドの心得を教えれば教えるほど、危険が多いなーと思います。このダイビングという別世界での行動は。PADIの教科書でも自己責任!!とは教えてますが実際に事故が起こると旅行会社やゲストは催行会社の不備はなかったか、ガイドの経験が少なかったのでは、、などと他人に責任をかぶせようとするケースが多く、経営側としては厳しい話ばかりするので新人ガイドは不安になりますよねー。

 

 さて、ケーブダイビングで思い出すのが、まだ事故になったことないですが、「シャンデリアケーブ」「バージンホール」「シアズトンネル」のパラオの3大ケーブポイント。

 1、シャンデリアケーブはとにかく真っ暗で、ゲストの影しか見えない。トラブルおこっててもガイドに見えない、という不安。暗いところでは、ライトを使ってコミュニケーションするルールがありますが、それは100本くらい潜っていれば簡単な動作ですが、そうでないひとにはなかなか難しい動作。トラぶったときにできるようにサインではありません。

    ま、少なくとも3箇所大きなエアドームがあるところがあるので、トラブルあれば浮上すればいいのですが真上にないときがしんどいですね。

 

 2、 ニュードロップオフとブルーコーナーの間にある上級者向けポイント「バージンホール」。満潮でないとエントリーホールに近づけないのでいつもいけるポイントではないとはしても、L字型の深さ35メートルのケーブは、その深さとケーブの小ささのために外海にでる横穴をくぐるときは真っ暗です。その10分ほどの横トンネルを移動時にトラブルが起こると、、、、と思ってしまうと不安になってしかたない10分間です。

     みんな経験本数の多い場合はいいですが、ビギナーが数名混じっているときにもう15年もパラオでガイドしている私でさえ不安になるポイントです。まだダイビングショップを始めたばかりの20歳代のときは、バージンホールで潜りたかったら、当社で!!みたいなことを言ってましたが、いやーー怖いもの知らずですよね。

 

 3、通常のダイブスポットとしてポイントマップに名前を載せてしまっている「シアズトンネル」。ここはケーブが35mと深いのもそうですが、エントリーしてケーブの入り口のある35メールまで直滑降に落ちる、しかもその入り口に気づかないと底なしのドロップオフ。 直滑降ってのは、思っているよりもビギナーの人にはプレッシャーになるみたいで、他のポイントよりみんなの空気の泡の出る量が多いです。崖から飛び降りるような感じを受けるんでしょうね。

   で、怖いのが直滑降に降りていけばいくほどスピードに加速がついてきます。通常は深く行けばいくほど空気をBCDに入れないといけないのですが、そのことを忘れてしまっている人が危ないです。ケーブの入り口の一番上の屋根は30mくらいですが、そのケーブの下の砂地の上に立つと50Mくらいになってしまいます。なんとなく人は足の着くとこに立ちたくなるもの、その自然な感覚どおりの潜行してしまうとレジャーのダイビングでは許されない深さに行ってしまいます。そうならないように、動きが不自然な人の近くにガイドは場所とるわけですが、そうゆう人が数人いるとコントロールできなくなります。

  ま、たいがいガイドとアシストと経験のあるゲストの協力でどうにかなるわけですが、ちょっとした行き違いでうまくフォローができないと、、、、、と考えてしまうとこれまた寝れなくなりますね。 

 

   自分の浮力調整ができない人は、これらのポイントではケーブの中にはいらずに別のガイドで別コースに参加しましょう!!ダイビングはあくまで自己責任の遊びなわけですから無理しないように。

 

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2012年4月6日

  パプア・ニューギニアで、丘の上にあるケーブ探索のためにダイバーが潜って、事故にあい数人が死亡する映画を見てて思い出しました。私も死にそうになったことありました。。ガイド中に

 

 2011年の繁忙期の12月、ガイドが朝にショップに来なかったので急遽ダイビングのガイドとして海に出ました。2本を外洋でもぐって、3本目はリクエストのあった「シャンデリアケーブ」へ。久々のダイビングで体が少し疲れたので、シャンデリアケーブに到着するまでボートの中で居眠りしてました。

 さて、ゲストは8人ほどで、私ともう一人のガイドで2グループにわけて、エントリー。ボートから水面にエントリーして、3メートルほどの小さな入り口のケーブに入っていきます。中は、ほぼ真っ暗。なので、フラッシュライトを各自持参です。3箇所ほど途中にケーブのなかの空洞に出ることができて、そこに浮上して鍾乳洞の景色を楽しみます。

 3箇所の空洞にいき、入り口に戻る途中に、、、いきなり空気がストップ!!!!真っ暗だし、しかもガイドなので、ゲストから空気をもらうのにためらいがあり、ケーブの出口も20メートルほど先に見えているから、空気なしでも泳げるだろうと最速で泳ぐいで、やっと出口ってときに背中がガツン!!!って衝撃があり、先に泳げません。。がっつり泳いだので空気がもう肺に残ってないのに、動けない。。パニック、、になり、体を左右に動かすも、、先に進まない、、ちょっと冷静になる努力をして、なぜ動けないのか考える(この間すごく時間が長く感じた)、、、背中から音が、、「そっか、タンクか何かがケーブにひっかかってる???」 タンクを左右に動かしてみる、、やっぱ動かない。。「少しバックして、下に潜りなおせば引っかかりがはずれる??」  

 ひっかかりがはずれたようで、前に進める。一気に前方へ泳いで3メートル上の水面へ。 ばっしゃん!!とおもいっきり行きよいよく水面にでて、おもいっきり空気を吸いました。ボート運転手のパラオ人が「どうしたん??!!]と心配しているので事情を説明すると、笑ってます。ふーーーでも生きてるって思いました。  2ダイブが終わって後に、新しいタンクにつけかえることなく、また、3ダイブ目に行くときに残圧を確認せずに、タンクは新しいと勘違いして潜ってました。しかも、水中でまったくチェックせず。なんて不注意な。

 

  こんな単純ミスで起こるちょっとした事故。みんな長年ダイビングの仕事やってれば1回はやってることでしょうが、、ケーブで上に抜けれる穴がない場所では、しゃれになりませんね。しかも真っ暗なシャンデリアケーブは、ほかのダイバーとの意思疎通がしにくい分、パニックや事故への対応が遅くなります。 レジャーってのも、それなりに安全を確保するためには、特別な注意がいろいろ必要なので、笑ってばっかりもいられませんよね。。それにしても、生きててよかった。


                     

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