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マーメルダイバーズ
    
連絡先:マーメルダイバーズ
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ライン:tatamix76
WeChat:tatamix88
パラオ内
TEL680-488-8029

ダイビング事故を総括


日本人経営のショップでダイビング中の事故がありました。潜ってゲストがパニックのサイン後にガイドと浮上したらすでに心拍停止だったとのこと。水も肺に入ってなかったそうですから、水中での不安がパニックを引き落とし、そのまま心臓発作というのが大方の見解です。


特に海が荒れてたわけでもなく、流れが強いポイントでもないので、ショップさんの責任ではないかと思います。ガイドさんいわく、エントリー時に不安がってたとのことですから今更ですが、不安な方はキャンセルお勧めするしかないかと。


============2014-01-09
1997年の10月からパラオのダイビングガイドとして日々海に潜り、インストラクターになり、今はタンク運びに起因すると見られるヘルニアを患ってしまいショップ運営だけにしか携わってませんが、少なくともいままで16年間ダイビングのことばかりが頭の中にありました。

でやっぱり今でも怖いし心配なのが事故です。普通の生活にはあり得ない特殊な環境でのリクレーションなわけですから、サンプルの少ない宇宙での活動よりかはまだリスクすくないでしょうが、似たようなものだと考えてしまいます。

感動とエキサイティングなダイビングのリスク管理はやはり自己責任が前提ですが、運営してる側のケアレスミスからの発生も多々あるので、ツアー催行側に責任追求がいくのは仕方ないと思います。もっとも多いのはボート運転手による怠慢と経験不足からくる事故。ダイバーを泡を追いかけずに、うたた寝をしてしまったり、他のボートに船を寄せて会話に夢中になり時間を忘れたり、釣りに夢中になってたりと、そんなの日常茶飯事です。でも、確かに何もない海の上で1時間くらいを一人で船の上で過ごすのは退屈でしょうがない作業ですから、逆にiPadで音楽を聞いたりボート運転手同士のおしゃべりのほうは、寝られるよりはましと推奨するマネージメントもいます。ただ、厳しく「こうするなって」だけいうよりかは、実用的な対策です。
パラオでは比較的入手しやすいooooナ吸ってるなんていうのは論外ですが、船の上では匂いが残らないし、こそっとやってるので、証拠がつかずになんとなくわかっていても処分できないのも確か、かと言って基本的にはボート運転は現地パラオ人の特権のようになっています、一時一部のツアー会社からのクレームもありパラオ人以外でも正規の手続きをとれば免許とれるようになりましたが、やはり出入りの激しい外国人スタッフに技術を教え、ものになるまでの時間と経費を考えれば、現地の経験ある運転手に頼らざるをえないのが実情です。私は免許を取得して運転もやってましたが、2004年ごろに法律で規制が入り外国人の運転免許が無効にされたので、それ以降は運転してません。そのような状況でいかに、くせの悪くない人材を見つけ確保していくかが安全と楽しいツアーに必要なわけですから、人の切り替えもかなり頻繁に必要で、要はいろんなツアー会社を短期間で渡り歩いているのにろくなのはいません。

あとは実際のダイビング中の事故では、機材の故障によるパニックや急浮上のエアエンボ、など様々ありますがほとんどちょっとしたミスや怠慢、もしくはダイバー自身の過剰な自身、自己のスキル不足が要因です。ガイドやインストラクターによるアシスト体制でほとんどの小さなトラブルは、事故になる前に防いでますが、やはり自分で単純なトラブルは対象できるようにしてください。タンクを開け忘れた、ホースが爆発した、エアがなくなるまで気づかなかった、入れ歯がはずれた、足がつったなどうっかりミスばかりです。それらをボート上で確認しなかったガイドが悪いと言い張る人もいらっしゃいますが、それはなんでも言いすぎでしょう。

またそのことに対しては自己管理がなっていないとわかってるからだと思いますが、それを認めたくないがために、朝のお迎えが5分遅れただの、スタッフの態度が、、とかその時のガイドの言い方が悪いとか。この辺のことだけががネット上や第三者に伝わることも多々あり、悩むことも多々。ふー

言い訳がましいでしょうが、日々最善を尽くしております。でも、いろいろ起こる。で、対策を練って教育して、チェックして、怒って、また教育してを繰り返すのみですね。パラオのダイビングショップのガイドさんは、好きな海で好きなダイビングしていいですねーってよく言われますが、「そうですよー」って素直に言えなくなる3年目くらいからが勝負。それくらいになるといろんな日々の責任感も含めて飲み込めてくるようになるみたいですね。マネージャーを2年やれれば立派なもんです。でも若い人ほどいろんな国を転々とする方法としてダイビング業界に入った人も多いので、同じ場所で4年選手なんてごくごくわずかですね。なんか話がずれてしまいました。


========2013-08-30漂流対策=====
シンガポールのダイビングのエクスポに行ってきたら、下記のような水中に持ち運べる携帯ラジオが販売されていた。4万くらいする結構な値段だがこれで漂流のリスクを減らせるのならと思い購入してパラオで実際に使えるのか試して見ました。

image.jpg ダイビングショップで今まで使っていたのと周波数が違うのでショップとは無線ができるわけではないですが、パラオのレンジャー(実際の事故が起こった時に捜索活動をおこなうレスキュー船)と繋がりました。 現在、マーメルダイバーズのガイドに持たせるように義務づけています。こうゆう機材は地味で表には出てきませんが、いざという時の命綱となるはずです。


2002年1月31日 安全な海へ------------------------------
最近、漂流事故が続けて2回も起こっている。それぞれ海の海況や潮の流れは違うだろうが、場所と状態は同じ。エキジットした後にボートがダイバーを発見できずに、ダイバーは長時間の漂流。無事に救出されるもその疲労と精神的な傷は一生つきまとうものだろう。
実は私も漂流したことがある。1996年、初めての海外でのダイビング、お店はパラオダイビングセンター。ポイントは今回の事故と同じくペリリュー・エクスプレス。私たちは経験本数平均40本ほどのビギナーばかり、それで今思うとなんと無謀とは思うのですが、何も知らない私たちはペリリューで潜る。(流れている時のペリリューコーナーとエクスプレスは中級者以上のスキルが必要と思われる、流れがなければ大丈夫だが。)人数は8名ほど、エントリーしてかなり流れはあり、潜行に手間かかるが、どうにかみんな集合場所に集まる。それからドロップオフ沿いを右壁で流して、流れる流れる。ぐんぐん進みあっという間に、たったの20分でエキジット。しかし周りに船の陰はなく、叫べども、笛をならせでも海の音ばかり。ガイドはパラオ人、アシスタントは日本人の見習さん、船の運転手はパラオ人。みんな漂流30分くらいたつとかなり緊張と不安が膨らんでくる。このまま死ぬのか?なんでこんなことになったのか?もうどのくらいたったのか?ウネリに酔ってもどす人もいる。何を話してよいやら、どうすればよいやら、ただ途方に暮れるばかり。
「遊びに来たのに、楽しみに来たのに、何やってんだろ?こんなしんどい思いして、お金払って、馬鹿みたいや」そう叫びたいけど、女の友達たちもいるし、そんな弱音は吐けない。口では「大丈夫だよ」なんてことを言っている。遠くに小さい漁船が見える。呼べども呼べでも気づいてくれない。とうとう私も吐き気がでてきた、しゃべることもできない。意識ももうろうとしてくる。
パラオ人ガイドが必至に叫び、やっとアンガウルの漁師の船を捕まえる、もうみんな会話はない。助かったという気持でいっぱいだが、気持悪くて嬉しい表情もつくれない。パラオ語で話しているので、何を言っているのかわからず、とにかく助けてくれるのだろうと待っているとブー-ンとどっかに行ってしまった。日本人アシスタントに聞いても、彼もパラオ語は理解できないらしい。もう余裕はなく何がなにやらわからない。この時点で浮上後50分ほど。実際にはすごく長く感じる、2-3時間漂流している気分。
その10分後くらいに、私たちの使っていたダイブショップのボートが超スピードで迫ってくる。どうやら漁師のボートに知らされて急いで来たらしい。みんな吐く物は吐いてしまっていて、げっそりとしたまま船に上がる。疲れた--。それから無言で島に帰り、シャワーを浴びて、寝る。
この日は、特にレスキューが捜索を行った様子もなく、この事故を知っているのは関係者のみ。その後のダイビングはキャンセルしたかったが、すでに日本で支払い済みのためにお金は戻ってこないとのことで、翌日からもダイビングを続けるも楽しくない。早く日本に帰ることばかり考えていた。それで会社からは何のことわりもない。腹がたってしょうがなかったが、無事だったからいいか、せっかく旅行で楽しみに来ているのに、揉めるのもいややし、黙って帰国。
現地の人たちや関係者に、ボートがダイバーを発見できなかった理由を尋ねると、運転手はみんながエントリーした後に、釣りを始めダイバーを全く追いかけていなかったとのこと。そのことを知ったパラオ人ガイドはその運転手に、手をあげそうなくらいに怒ってました。それでなんとなく私もいらいらが、なくなったのかもしれません。
現在の漂流事故も私が体験した事故も、同じような状況で起きたわけです。ペリリューコーナー周りの流れは、沖に向かってながれているために、その移動距離が大きく、ボート運転手にとっては難しいポイントです。そのため、私はこの場所を潜るときには必ず、大きいオレンジ色のブイを常時引っ張って潜ります。そうすれば運転手はダイバーの位置が常にわかります。そのポイントは漂流しやすいポイントなのです、それなりの対策は必要です。でも、結局漂流事故はよく起きているにもかかわらず、何の対策のないまま、事故は闇に消え、通常に戻ってしまっています。
今回の漂流事故は約8時間も流されています。幸いにもうねりがそれほどなかったのでよかったですが、8時間も流されていた精神的苦痛は大きいことでしょう。ダイビングは楽しくもあり、危険も常に背負っていることを考え、ダイビングショップの安全対策や、船の設備、経営姿勢なども考慮に入れて、みなさん一般ダイバーがきびしい選択をしてくれると現地ももっとシビアにこの安全に対して考えるようになると思います。
パラオにある日本人経営者同士が会合を開き、レスキュー時の訓練や連絡確認等を行っていますが、それは今年になって初めてのことです。また、今回続けて起こった漂流事故には、多くのレスキューボートとセスナと島の人々の協力によってどうにか救助できました。これもかなり進歩ではありますが、更にもっと多くの安全対策を考え、訓練する時間が必要に思います。特に、今回の事故ではセスナによる捜索が救助に繋がっており、その必要性が強く実感された機会でもありました。その必要性から考えると今のセスナ会社は個人経営の会社ではありますが、パラオ国がサポートしていくべき事業だと思えてきました。
またチャンバーの設置がコロールにしかなく、しかも技術者がいません。以前友人のダイビングガイドがコロールのチャンバーに入ったが、あまりの急激な圧の変化に耐え切れず途中で出てしまい、結局最悪な状況で飛行機に乗り、日本で再度チャンバーに入ったこともあります。
せめて現在建設中のペリリュー島内の病院にチャンバーがあれば、その移動時間からして絶大な効果があがると思います。しかしまたその操作する人がいないと宝の持ち腐れ。そのところをトータルに考えて、安全対策をパラオ政府として、特にあの高額なダイビング許可証代を徴収している観光局が考える必要があるのではないでしょうか?


                     

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